元日のO市は、一面真っ白な霧に包まれていて、ヘッドライトをつけても、数メートル先までしか見えなかった。ハンドルを握る父はスピードを落とし、そろそろそろと駅まで車を走らせていた。自分がどこにいるのかも、きちんと前に進んでいるのかも分からなくて…
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